2010年01月16日

チェ 38歳別れの手紙

僕が2010年4本目に観た映画は、WOWOWで録画した「チェ 38歳別れの手紙」です。
先週の1作目に続いて、今週は2作目を観ました。

1作目が栄光に彩られた日々を描いているのに対し、2作目は、誰でも観る前から想像できてしまいますが、挫折の日々ですねぇ。

武力による革命が失敗する場合、えてして見た目には犬死に見えてしまいますね。ゲリラの英雄として時を越えて支持されているようですが、ことボリビアでの失敗は、国民の支持を得られないことから大義名分すらも見いだせないまま死んでいったって感じです。

劇中ゲバラは、処刑直前に「自分は人間を信じている」と語りましたが、果たしてゲリラの人の心だけでなく、ボリビアの国民の心に残ることはできたのでしょうか?

映画の印象では、ゲバラは有能なリーダーで人格者であり行動力も抜群でしたが、生命線はあくまで人がつながる力にあったんだなぁと思いました。
で、どんな人にも逆風が吹くことがある。ゲバラの場合は、逆風が吹いた時に、引くべき時は引く、つまりは時節を待ってという心の余裕がなかったように感じました。

このことからも、キューバでの成功は、そんなゲバラを生かして見事なまでにコントロールしたカストロが居てこそだったのかもしれません。

映画の作風は、1作目と同じですので、あくまで無機質なニュース映像をひたすら観させられている感じです。
そして、殆どのシーンをクレーンを使わずハンディで撮影してますので、それにより確かにゲバラの背中に自分も居るような臨場感は味わえますが、ちょっと酔ってしまいそうになります。

まぁこの画面の揺れは、「クローバーフィールド/HAKAISHA」ほど酷くはないですが。

てことで、やはり感想も1作目と同じで、ゲバラの生涯に興味を持った僕のような人以外には、この2部作を最後まで観るのは無理そうです。
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2010年01月12日

チェ 28歳の革命

僕が2010年3本目に観た映画は、WOWOWで録画した「チェ 28歳の革命」です。

さて、本作は革命家チェ・ゲバラの人生を描いた2部作の1作目ですね。

この映画、映画やドラマらしい演出を、極力抑えています。
そのため、観ていてハラハラドキドキしたり、チェの熱い生きざまに熱い感動を覚えたりといったことは、多分ありません。
言いかえれば、中立な立場を保った、無機質なニュース映像をずうっと観ている感じです。

なので、僕のように、チェのことは殆ど知らないので、とっかかりとして観てみようと思っている人にしか、この映画は最後まで観れないと思います。
多分、映画らしくないので、そうでない人は途中で飽きてしまうでしょう。

果たして本作で描かれたチェは、史実にどれくらい沿っているのかは存じ上げませんが、もしこの映画の通りであれば、チェはカストロから帝王学を学び、成長していったんだなぁと思いました。

ビジネス書の類で自己啓発されている方には、チェの言動は王道中の王道で、リーダーとはかくあるべきのお手本のような人ですね。
ですが、そんなチェの欠点といえば、やはり自ら前に出過ぎる(前線に身を置いていたい)というとことでしょうね。劇中、カストロも、その点をチェに諭すシーンがあります。

ただこの欠点は、武力に頼るような革命に於いては、人の心にダイレクトに響いてくるし、後世に偶像化されやすいことも事実ですね。
果たして、そういったTPOを理解し、全て計算した上での言動であったのであれば、チェはそれこそドエライ人だと思います。

いずれにしても、チェにとってはキューバは他国ですから、人のためにこれ程までに情熱を燃やし、そして散っていった(2作目はここを描いているんですよね?)人生は、革命の是非は置いておきますが、学ぶべき点が多々あるように思いました。

以上、あまりにも映画らしくなかったので、感想も映画の感想じゃない感じになりましたが、2作目も近いうちに観るつもりです。
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2010年01月10日

アイアンマン

僕が2010年2本目に観た映画は、WOWOWで録画した「アイアンマン」です。

AC/DCのサイコーにカッコイイROCKで始まるこの映画、予想外に面白かったです。
まず最初にいい意味で裏切られたのは、当初アイアンマンってもっとポンコツだと思ってたんですけれど、ポンコツだったのは脱出するために製作した試作機であって、その後はえらくスタイリッシュだったことです。
そして、スタイリッシュなのに、コミカル。特に着地する際のアイアンマンのしぐさはおねぇ系が入ってて、爆笑必至です。

で、この映画、一言でいえば、「ロボコップ」/「バットマン」/「ハンコック」/「G.I.ジョー」を足して、「ロボコップ」や「バットマン」にあるシリアス路線をすべて取り除き、ひたすら軽薄でROCKに仕上げた映画ってところですね。

ですが、ここで「軽薄さ」と言っているのは決して貶してるわけじゃなくて、その「軽薄さ」が非常に心地いいです。
キャラの性格付けも絶妙で、問題児でクレイジーだけど、最高にジーニアスな技術者。
ハンコックも問題児でしたが、こちらはれっきとした技術者という点で、とても人間臭いのがGoodですね。
また、細かいセリフがウィットに富んでおり、「こういう天才、いるよねー」って感じで、ミョーに納得できてしまう点が、本作は軽薄に見えて実は非常によく計算された映画なのかもと思えました。

つまり、人間臭いのに決してドロドロになり過ぎず、アメコミらしいライト感覚を保った絶妙なエンターティンメントに仕上がっていると思います。

さて、「アイアンマン」は既に続編の公開が控えてますが、本作の内容は「バットマン」で言えば「ビギンズ」中の本当に「ビキンズ」の部分までで終わります。当初からシリーズの構想を持っていたようですが、ここまで導入部だけで第1作が終わる映画も珍しいかもしれません。


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2010年01月03日

シャッフル

2009年は結局計111本の映画で終わりましたが、2010年は何本観れるかな?
てことで、本年はこの映画からスタートです。

本作は「スピード」でキアヌ・リーブスと共に一気にスターダムに駆け上がったサンドラ・ブロック主演作ですね。この人の映画は久しぶりに観た気がします。

ジャンルはサスペンスともスリラーとも言えなくもないですが、実はそういった皮を被った、自己成長のヒューマンドラマというのが真の姿だったようです。

ストーリーは旦那と2人の娘に囲まれた1人の平凡な主婦の身に、週の真ん中で旦那が事故死するという受け入れがたい事実を前後して、何故かその1週間の曜日が毎日ランダムにシャッフルされて発生するという、スリラーとしての掴みはオッケー的な設定です。

ですが、本作はタイムマシンものでもないし、超常現象ものでもない。なら「どうしてそんなことが起こる?」と考えれば、すぐにネタに気づいてしまう話ですね。

原題は「PREMONITION」ってことで、こちらはほぼ題名でネタばらししちゃってます。(笑)

では、真の姿であるヒューマンドラマとしてはどうだったかということになりますが、まぁ可もなく不可もなくってところですかね。

題名で自らネタばらししてるくらいだから、ここでもネタバレの感想を書いてしまいますが、本作は、これから夫なしで子供たちを育てていかなければならないのに、そのような自覚も準備もできていない主婦が、自らの予知夢/予知能力といったものを潜在意識で活用して、自己を成長させるってのが主題で、予知夢を映画として途中に挟み込んで描写するから一見「シャッフル」してるように見えるってことですね。
そして、日を追う毎に成長していくので、当初来るはずだった破壊的な週末を回避できたと。

多分に、本作はサスペンスとしてもヒューマンドラマとしても、全てに於いて中途半端なので、なんとも形容しにくい捉えどころのない映画に仕上がってしまったって感じでしょうか?

いっそのこと、巧妙に仕組まれた事件の罪を被せられるといった話にして、スリラーの王道を目指してくれた方が、映画として面白くなるのは勿論、そういった状況に立ち向かうことにより、より家族の絆が深まることで、結果として本作の目指したドラマ性もそちらの方が強化できたのではという気もします。

てことで、悪くはなかったですが、まぁね〜うーんとしか言いようのない映画でした。
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2010年01月02日

2009年に観た映画全リスト(全111本)

僕が2009年に観た映画の全リスト(全111本)です。
たまたまテレビ等を付けてて偶然観たような映画は含んでいません。
2010年は何本の映画を観れるかな?

2009.01.01 1 ベルナのしっぽ
2009.01.04 2 アイ・アム・レジェンド
2009.01.05 3 ガチ☆ボーイ
2009.01.05 4 明日への遺言
2009.01.07 5 母べぇ
2009.01.09 6 出口のない海
2009.01.11 7 ライラの冒険 黄金の羅針盤
2009.01.17 8 サンシャイン2057
2009.01.24 9 プルーフ・オブ・ライフ
2009.01.24 10 007/カジノ・ロワイヤル
2009.01.31 11 マイティ・ハート/愛と絆
2009.02.01 12 大統領暗殺
2009.02.01 13 シャーロットのおくりもの
2009.02.07 14 ベンジャミン・バトン 数奇な人生
2009.02.08 15 エンドゲーム 大統領最期の日
2009.02.08 16 ボビーZ
2009.02.11 17 魍魎の匣
2009.02.14 18 ハッピー・フィート
2009.02.21 19 88ミニッツ
2009.02.21 20 クロサギ
2009.02.28 21 8mm
2009.02.28 22 ヒトラーの贋札
2009.03.07 23 救命士
2009.03.07 24 ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記
2009.03.08 25 マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋
2009.03.14 26 モンゴル
2009.03.15 27 スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師
2009.03.15 28 主人公は僕だった
2009.03.21 29 こわれゆく世界の中で
2009.03.21 30 ワルキューレ
2009.03.22 31 アメリカン・ギャングスター
2009.03.27 32 少林少女
2009.03.28 33 マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと
2009.04.04 34 フィクサー
2009.04.04 35 博士の愛した数式
2009.04.11 36 レッドクリフ Part2 −未来への最終決戦−
2009.04.12 37 最後の恋のはじめ方
2009.04.19 38 バットマン ビギンズ
2009.04.20 39 サーフズ・アップ
2009.04.25 40 ジェシー・ジェームズの暗殺
2009.04.26 41 ザ・マジックアワー
2009.04.29 42 ひぐらしのなく頃に
2009.05.03 43 レッドクリフ Part2 −未来への最終決戦−
2009.05.03 44 フリーダムランド
2009.05.04 45 ミスト
2009.05.06 46 クライマーズ・ハイ
2009.05.09 47 ジャンパー
2009.05.09 48 チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
2009.05.16 49 バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
2009.05.23 50 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
2009.05.30 51 最高の人生の見つけ方
2009.05.31 52 犬と私の10の約束
2009.06.06 53 ターミネーター4
2009.06.06 54 茶々 天涯の貴妃
2009.06.07 55 光の六つのしるし
2009.06.13 56 クローバーフィールド/HAKAISHA
2009.06.21 57 ハンティング・パーティ
2009.06.27 58 光州5・18
2009.07.01 59 トランスフォーマー/リベンジ
2009.07.02 60 ブラックサイト
2009.07.03 61 ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝
2009.07.03 62 アメリカを売った男
2009.07.06 63 スパイダーウィックの謎
2009.07.11 64 ラスベガスをぶっつぶせ
2009.07.17 65 告発のとき
2009.07.24 66 さよなら。いつかわかること
2009.08.01 67 ボルト
2009.08.02 68 スピード・レーサー
2009.08.08 69 HACHI 約束の犬
2009.08.09 70 おくりびと
2009.08.09 71 ラストゲーム 最後の早慶戦
2009.08.14 72 G.I.ジョー
2009.08.15 73 容疑者Xの献身
2009.08.16 74 JUNO/ジュノ
2009.08.29 75 幸せの1ページ
2009.08.30 76 ダークナイト
2009.09.04 77 アイズ
2009.09.05 78 サブウェイ123 激突
2009.09.06 79 闇の子供たち
2009.09.12 80 イースタン・プロミス
2009.09.13 81 ミラクル7号
2009.09.19 82 ソウ5
2009.09.20 83 カンフー・パンダ
2009.09.23 84 ハンサム★スーツ
2009.09.24 85 山のあなた 徳市の恋
2009.09.27 86 1408号室
2009.09.27 87 ICHI
2009.10.03 88 その日のまえに
2009.10.04 89 ウォンテッド
2009.10.11 90 イキガミ
2009.10.12 91 バンク・ジョブ
2009.10.16 92 ハプニング
2009.10.17 93 私は貝になりたい
2009.10.24 94 ブラインドネス
2009.11.03 95 ハンコック
2009.11.06 96 かけひきは、恋のはじまり
2009.11.14 97 神様のパズル
2009.11.15 98 最後の初恋
2009.11.22 99 デス・レース
2009.11.22 100 ブタがいた教室
2009.11.29 101 ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード
2009.11.29 102 レッド・ダスト
2009.12.05 103 カールじいさんの空飛ぶ家
2009.12.12 104 マンデラの名もなき看守
2009.12.13 105 ルイスと未来泥棒
2009.12.19 106 彼が二度愛したS
2009.12.20 107 きつねと私の12か月
2009.12.26 108 アバター
2009.12.29 109 誰も守ってくれない
2009.12.30 110 ティンカー・ベルと月の石
2009.12.30 111 感染列島
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2009年12月31日

感染列島

僕が2009年111本目に観た映画は、WOWOWで録画した「感染列島」です。
さて、111本、すごく語呂がいいので今年はこれで打ち止めにしようか、もう一本観ようか思案中です。

この映画、期待してなかったのですが、期待していなかった通り(?(笑))の凡作でした。

題材は未知のウィルスに日本全土が感染するという話ですが、時節柄、新型インフルエンザが流行した2009年にあやかろうと、やっつけ仕事で映画を作ってみましたという印象が強いです。

まず、カメラワークや演出がなってないですね。ドキュメンタリータッチにしたいのか、流行りの医療ドラマ仕立てにしたいのか、一本芯の通った方針が見受けられず、冒頭からラストまでなんとも中途半端なカットが続きます。

次に、脚本がひどい。
そもそも優秀な医師があの状況でウィルスを持ち込むことはあり得ないし、ウィルスを持ち込んだ自覚があるのに、なにもせずに帰国したり、その後も協力しなかったりといった設定があり得ません。
更に、WHOとか世界の優秀な人材が分析にあたってもなかなか判明しないのに、名もなく実績もない一人の怪しい医師がウィルスを特定したりとか、本来シリアスなドラマでなければならないのに、これ程まで稚拙な脚本だと、もはやギャグとしか思えない感じです。

そして、俳優陣。
期待の佐藤浩市は早々に死んでしまうので頼れません。
妻夫木聡は置いといて、脇を固めるその他の俳優も、演技力よりも人気や話題性だけで人選した感じが強く、この時点で重厚な医療ドラマに仕上げることは不可能になっている感じです。

そんな感じで、映画にのめり込むことは不可能でしたが、唯一、殉職する看護師の携帯メールのエピソードだけは、ぐっときました。

それと、こんな出来の映画の中にあって、もう一つの拾いもの。

「例え明日、地球が滅びるとも、今日君はリンゴの木を植える。」

良い言葉ですね。

「今日を懸命に生きる」ことを指した様々な名言がありますが、同じ意味の名言が、またひとつこの映画から生まれた気がします。
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2009年12月30日

ティンカー・ベルと月の石 観てきました

観てきました。
僕が2009年110本目に観た映画です。




前作もそうでしたが、本作も、映像が奇麗なのは当たり前ですが、それ以上に音楽が非常に美しくて素晴らしいことこの上なかったです。
#アバターと比較してみるといいですね。アバターは音楽はちょっとだったので。

本作はとにかく技術者(モノ作りの妖精)としてのティンクの本領発揮といった感じで、アイデア満載のアイテムで楽しませてくれます。
なにしろ、ティンクの服は、本来作業着ですからね。(笑)

加えて、頭の良さ、欠点多き短気な性格、それ以上の優しさ等、ティンクの魅力爆発です。

また、子供に対する情操教育としても素晴らしく、持ち前の短気さで壊してしまった月の石を、これまたティンクらしくずる賢さで乗り切ろうとするのですが、そういった試みは成功せず、代わりに機転を利かせた頭の良いアイデアで、自分も含めたフェアリーランド全体を笑顔にしてしまいます。

そこには、
 「ずるはダメだよ。子供は失敗から学ぶことも多いのだから」
といった優しさに満ちたメッセージが込められていて、観終わると自然と笑顔でいる自分に気付くような、そんな素敵な映画に仕上がっていました。

まぁ大人になったらそれじゃダメでしょとか突っ込んじゃだめですよ。(笑)
ティンカー・ベルは、永遠の少年/少女マインドを持った夢物語なんですから。

そして今回は、ティンクは旅に出る中盤から、ピーター・パンばりの衣装に身を包みます。
これはサービスですかね。ニヤっとしてしまうこと請け合いです。

登場キャラについては、今回は妖精の親友達との絡みは少なめなので、その点は期待しない方がいいです。その代り、新しいキャラが登場して、旅を盛り上げてくれます。

ですが、今回登場したキャラの中で最高だったのは、チョイ役のフクロウではないでしょうか?
あんな話し相手、欲しいです。(笑)

てことで、本作は4部作の2作目。
一年に一本ペースですので、観終わるまでにあと2年はかかる計算です。
向こう2年間、クリスマスから年末年始の時期に、素敵な妖精たちに会えるのが楽しみです♪
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2009年12月29日

誰も守ってくれない

僕が2009年109本目に観た映画は、WOWOWで録画した「誰も守ってくれない」です。

 ◆◆

なんというか、約2時間、吐き気を催すような感覚と言うか、すごくいやーな感じを味わわされる映画です。
題材は重いだけでなく、どう料理したって共感できるような話しにはできないのは分かっていましたが、そこに加えて、過剰な演出、更に全ての登場人物のキャラ設定が劇画調というか、強すぎる設定がなされているので、観ている側から嫌悪感を感じてしまいます。

多分、題材が重いため、観る者に対しての敷居を下げようとするための方策だったのかもしれませんが、個人的には逆効果に感じました。
安っぽいキャラと過剰な演出を排除し、重いテーマに正面から真面目に取り組む脚本で本作をリメイクしてくれたらと思ってしまいます。

それから、加害者側に立ち位置が寄りすぎて、被害者視点が疎かになり過ぎているのも気になります。
ドラマに厚みを出すためには、このバランス感覚も大事だったのではないでしょうか?
まぁこの点は、好意的に見れば、片側に思いっきり寄ってしまうことで、ロードムービー的作用も生まれる訳で、そういうのが好きという人には良いのかもしれません。

ということで、「誰も守ってくれない」は、「どのキャラも嫌悪感から守ってくれない(拍車をかけてくれる)」というオチがついた感じです。

ですが、少女の小さな肩に、未来への重圧を背負わせて、悲壮感たっぷりなエンディングに持っていってくれたことについては評価できます。
この点では、日本映画で良かったと思いました。

最後にぶっちゃけですが・・
僕的には、佐藤浩市と志田未来が出てたから、最後まで我慢して観たというのは確かです。(笑)
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2009年12月26日

アバター 観てきました

観てきました。
僕が2009年108本目に観た映画です。

本作も公開間もないので、あらすじは書かずに感想を書きたいと思います。

この映画、とにかく素晴らしかったですね。
見事なまでの世界観。様々な動植物が出てきますが、とにかく木々の一本一本や雄大な滝の水しぶきの一滴一滴まで拘り抜いており、パンドラという星の軸のブレない世界観に圧倒されまくりの2時間40分でした。

この映画を観てない人の中には、「CG技術に頼っただけで、中身がないのでは?」と思う人も居るかもしれませんが、そうではないです。

まず、本作には細部まで拘り抜いた、大きな愛と闘いの物語の脚本が先にあり、それを映像化するには、普通の実写映画の製作方法(CGは従)では不可能であったため、やむを得ずCG技術に全面的に頼った(CGが主)と見るのが正解だと思います。

つまり結果として技術偏重になっただけで、もし映像の見事さに目を奪われて、物語を味わえずに帰ったとしたら、非常にもったいないと思います。

そして、この映画の世界観ですが、これはTwitterでもつぶやきましたが、一言で言えば、
 (もののけ姫+マトリックス)/戦争映画
だと思います。

特に「もののけ姫」というか、本作の大きな愛の描き方は、宮崎駿ワールドにかなり影響を受けているように感じました。

物語の深さという点では宮崎駿ワールドには及びませんが、適度なライト感覚が今時の戦争映画としての側面にも見事にマッチして、あまり考えすぎずに観れるのも良いです。

また、主人公が原住民側に寝返る心の揺れ動きの描写が薄いと感じるかもしれませんが、あれだけの生態系と世界に触れたら、それだけで納得してしまうと思います。
説得力抜群の映像とはこのことですね。

戦闘シーンも、「エイリアン2」「ターミネーター1・2」の監督ですから、ハズさないですね。
ラストの誇りを賭けた熱い戦闘シーンでは、思わず涙まで出てしまいました。

ちなみに本作で一番魅力があった登場人物は、ヘリの操縦士の女性ですかね。
サム・ワーシントンを食ってました。

 ◆◆

それから、本作を観たら、ジェームズ・キャメロンと言えば「I'll be back」は昨日までで、今日からは「I see you」ですよ♪

是非、映画館で堪能して欲しい1本です。
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2009年12月22日

きつねと私の12か月

僕が2009年107本目に観た映画は、WOWOWで録画した「きつねと私の12か月」です。

舞台はフランスのとある片田舎。
主人公の少女はとある秋の日の学校帰りに、森の中で野性のきつねに出くわします。

一目できつねに魅了される少女。
なんとかきつねをなつかせようと決意しますが、相手は野性の動物。簡単になついてくれる訳がありません。

季節は秋〜冬〜春と流れ、その間あの手この手を考えますが、相変わらず。

ですが、初夏のある日、きつねとの関係に変化が現れてきます。
こうして、ゆっくりゆっくりと友達関係を築きあげていく少女ときつね。
微妙な距離感を保ちつつも、そこには確実に信頼関係ができあがっていきます。

そんなある日、きつねが少女の家までやってきます。
喜ぶ少女。
きつねを家に招き入れます。

躊躇しながらも少女の部屋に入るきつね。
ですが、そこは元来野生が来るべき場所ではなくて、パニックに陥り、大怪我を負ってしまいます。

呆然とする少女。
ですが、少女には何かをできる訳でもなく・・

果たして少女は、身をもって何を学習し、来るべき新しい命に何を伝えて行くのでしょうか?

といったお話ですね。

 ◆◆

本作は極限までシンプルな映画です。
人間の登場人物はわずか3人で、その内2人はラスト1分くらいしか出てこないので、ほぼ全編、少女の一人芝居です。
あとはきつねとその他の野性の動物たちだけ。

物語もあってないようなものなので、ぼぉーっと観ていたら、環境ビデオにしか見えないかもしれません。
もはや、本作は映画とは言えないのではって感じです。

で、本作が描こうとしたテーマは至ってシンプル。
 「好きということ」と「所有できる」ことは違う。
 人間と野性の動物は一緒に居ることはできない。
これだけです。

なので、そんな野性のきつねをなつかせようとするのだから、なついてくれるまでが本当に気の遠くなるくらいの忍耐が必要で、これはイコール、本作の尺の2/3くらいの時間は、なついてないわけです。

そんな映画だから、観る者にも忍耐が必要で、これにより少女と同じ気持ちを共有させることに成功していると思いますが、ただ動物が好きというだけでは、とてもじゃないですけれど本作を最後まで観れずに途中で飽きてしまうと思います。

それから、本作の野性の描き方はすごいですよ。
よくありがちな動物ものだったら、動物が大怪我を負ったら病院に連れていくとか手当するとかって展開が普通ですが、本作の少女はそんなことはしません。
というより、何もしません。
弱肉強食の世界で暮らしているのだから、生死に関わる怪我だって負うこともある。だから、大怪我を負っても手を差し伸べるばかりが正しい訳ではない。

どうですか?
これを少女に体験させる物語なんです。
一見残酷なようでもありますが、子供の成長においては、目を逸らしてはいけないことなのかもしれませんね。

てことで、本作はただの映画好き、ただの動物好きのいずれの方にもオススメできないです。
ですが、忍耐力を持って観ていただければ、映画の中の少女と、とても素敵な時間を共有することができると思います。
posted by solata at 21:40| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月20日

彼が二度愛したS

僕が2009年106本目に観た映画は、WOWOWで録画した「彼が二度愛したS」です。

舞台はニューヨーク。
友達らしい友達もなく、派遣専門で冷遇されている会計士の主人公ジョナサンは、仕事先で気さくな弁護士のワイアットに出会います。
いつもその存在すら気にされたことのないジョナサンでしたが、ワイアットはそんな彼に気さくに話し掛けてくれ、同じエグゼクティブとして扱ってくれたことをうれしく思います。

ある日のランチ中、お互いの携帯電話を取り違えたことで、ジョナサンはエグゼクティブのためにだけ存在する秘密の会員制セックス倶楽部の存在を知ってしまいます。

お互いの携帯電話を元に戻そうとすジョナサンでしたが、ワイアットは出張中。自由に使ってくれと言われ、ここから一夜限りの情事にハマっていきます。

ある日、その相手として、地下鉄で気になった女性Sがやってきます。
ジョナサンは倶楽部の掟をやぶり、Sに本気の交際を持ちかけます。

戸惑うS。

そんなSとの2回目のデートの時、ちょっとした隙に忽然と姿を消すS。
そこには血痕が残っており、ジョナサンも襲われ・・

しかしこれは、全てワイアットが仕組んだ罠であり・・

果たしてワイアットの真の目的は?

ジョナサンとSの恋の行方は?

といった話ですね。

 ◆◆

さて、本作には、大人向けの知的好奇心くすぐるお洒落なサスペンス映画を期待したのですが、期待が大きすぎたのかイマイチでした。

訳の分からない邦題が付いていると、原題は何だろうって気になって真っ先に見てしまうのですが、原題は「Deception」。
単語の意味を知ってる人には、もうこの原題を見ただけで、本編観る前からネタバレしてしまうんですね。

気を取り直して本編を観ましたが、詐欺ものであるにも関わらず、ストーリーの知的度が低く、展開が至って単純。
台詞もヒントを与えすぎで、何が仕込みで、誰がグルとか、観ている側から簡単に分かってしまう。

ということで、大人向けだったのは設定だけという始末。

唯一の見どころとしては、ヒュー・ジャックマンとユアン・マクレガーという2人のイイ男系俳優のコスプレ(?(笑))でしょうか?

なので、この二人の俳優を見たいという理由でもあれば、目の保養という意味ではもってこいの映画なのかもしれませんが、そうでないなら、ちょっとがっかりしてしまうかもしれません。
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2009年12月14日

ルイスと未来泥棒

僕が2009年105本目に観た映画は、WOWOWで録画した「ルイスと未来泥棒」です。

乳飲み子の時に母親に捨てられ、施設で育った主人公ルイス。
大方の子供とは違い、彼は科学や物理が大好き。
養子縁組の面接を100回以上してきましたが、その度にガラクタのような変な発明で騒動を起こし、うまく話がまとまりません。

自暴自棄になりかけるルイス。
彼は養子縁組がうまくいかないのなら、自分の実の母親に会って、再び家族の形に戻るのがいいと考え、そのために、自分が赤子のときに見ていたはずの母親を、記憶の彼方から映像化する装置の発明に取りかかります。

やがて装置は完成し、科学フェアに持ち込むルイス。
たかが13歳程度の子供が考える夢のおもちゃ。ルイス自身も気持ちのどこかでそれを理解しています。

ところがこの装置が秘めたポテンシャルは想像以上で・・

この装置を狙い、暗い人生を変えようと企むトンガリ帽子や、謎の少年が未来からやってきて・・

ここから未来と過去を股にかけた、ルイスの想像を絶する冒険が始まります。

果たして冒険の末に、ルイスは何を学習し、何を得ることが出きるのか?

といったお話ですね。

 ◆◆

前にも書いたことがありますが、タイムマシンものには大きく二つのタイプがあって、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」以前はとにかく歴史を弄ってはいけないというタイプが主流でしたが、「バック・トゥ〜」以降はあえて歴史を弄くり回すというタイプのものが増えました。
で、本作もそのタイプで、歴史を引っ掻き回してハッピーエンドに結びつけるというストーリーです。

ただ、本作の場合、子供向きの内容ということもありますが、あまりにストーリーが単純なので、冒頭15分くらいでお話に盛り込んだ全てのネタが分かってしまうという代物でした。
このため、映画を観ながらワクワクするということは多分無理で、後は全て予想の範囲内でストーリーが進んでいくのを見守るといった感じですね。

それでも駄作とは感じず、まぁまぁと感じたのは、やはりディズニーが見せてくれる魔法の力が息づいているからだと思います。

母親に捨てられ、身寄りのない主人公が、自分と○○の力で、学習を重ねると同時に、歴史を弄くり回すことで、起こった未来の内間違ったことだけを修正し、幸せな家族を築き上げていくお話は、一見すると「そんな都合のいいことばかり」と、ご都合主義にも程があると思うかもしれません。

ですが、一生懸命努力したものには、運が向いてくるように、ちょっとだけ魔法の力を貸してあげようと、ウォルト・ディズニーがやさしく微笑んでいるような気がして、観終わった後に温かくて心地よい気持ちに満たされるのは良かったです。

ところで、本作もプロデューサーにPIXARのジョン・ラセターさんが名を連ねていますが、本作にPIXARクオリティ(映像というより、物語面で)を期待すると思いっきり裏切られる結果になるので、あくまでPIXARの感知しない別物と捉えて観た方がいいと思います。

あまり期待しすぎずに観れば、それなりには楽しめると思います。(あくまでそれなりですけれど。)
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2009年12月13日

マンデラの名もなき看守

僕が2009年104本目に観た映画は、WOWOWで録画した「マンデラの名もなき看守」です。

刑務所の下士官である主人公グレゴリーが、新しい赴任地にやってきます。
その仕事は、なんとマンデラを担当し、郵便物や会話等に、政治的危険性がないかを調べるというもので、グレゴリーがマンデラたちの言葉を話せるということが要因でした。

グレゴリーは仕事と割り切り、また黒人をテロリストと頭から否定する彼の妻は、出世のチャンスと喜びます。

仕事を通してマンデラと交流を始めるグレゴリー。
彼の人となりに触れるにつれ、マンデラが理想を掲げる平等な世界のためにいかに犠牲を払っているかを理解し始めます。

そして、禁制品とされている「自由憲章」まで手に入れ、南アフリカの人たちの強い思いを知り、看守と囚人という一線を守りつつ、友情、尊敬、犠牲の精神を育んでいきます。

ですが、時はアパルトヘイト体制下。そんな行動がよしとされるはずもなく、世間から黒人贔屓と罵られ、身の危険まで感じるようになっていきます。

仕事より家族。一旦は刑務所を転属することでマンデラの担当を外れるグレゴリーでしたが、言葉を理解するという技能を放っておくはずもなく、間接的にマンデラとの関係が続いていきます。

時は流れ、南アフリカの情勢に変化が起こり始める中、更なる転属先の刑務所で運命的な再会を果たすグレゴリーとマンデラ。

 「傍観者になりたくない。歴史の一ページになりたい」

との志と、自分が今までしてきた仕事を通して関係者を死に至らしめたとの思いの狭間で、潰されそうになる重圧を感じ、痛ましいほどの苦しみを味わっていくグレゴリーですが、マンデラに課せられた苦しみはもっと計り知れないものだということも充分理解し、「歴史の一ページ」であり続けることに全身全霊をかけて取り組みます。

そして、時代は急速に動き、マンデラ釈放の機運が高まる中・・

歴史が動いたとき、グレゴリー一家は何を思うのか?

平等な世界へのスタートラインに立った南アフリカに、マンデラは? 国民は? 何を思い、何を覚悟していくのか?

といったお話ですね。

 ◆◆

さて、本作は、南アフリカ初の黒人大統領であるネルソン・マンデラの27年に渡る獄中生活の内、1968年から釈放される1990年までの期間を描く、実話を基にした映画です。
約22年に渡る話を2時間弱で駆け足で描くので、全体的にどうしても時間が足らず、ドラマに厚みを持たせるような描き込みが出来ていないのが、ちょっと残念でした。

特に主人公の看守の、マンデラに対する態度を軟化させていく重要な過程が全く描き込めていないのが、かなり痛いです。
幼少時代に黒人の友達が居たというのが大きな要因として働いているのですが、それだけでは薄すぎる感が否めません。

ですが、それでも、要所要所でグッとくる台詞も確実にあり、圧倒的に時間が足りない中、本作は頑張った方だとも思います。

特に、黒人をテロリストと呼んで頭から否定していた主人公の妻に、
 「傍観者になりたくない。歴史の一ページになりたい」
と志を語る主人公が、後半、自身の仕事によりマンデラの関係者を死に追いやったことを悔いて、心が折れそうになった時、逆に妻から、
 「傍観者じゃなく、歴史の一ページになって」
と勇気づけられる。

黒人贔屓と非難され、子供を殺すとまで脅迫された主人公一家。

上記の言葉の変化の裏には、恐らく、南アフリカの大変な時代を生き抜くにあたり、僕らには想像も出来ないほどの苦難があったんだろうと思うと、胸が詰まる感じを覚えました。

また、泥仕合のような殺戮の応酬をグレゴリーから責められたときに、マンデラが返す言葉。
 「対話ではなく、暴力を選択した相手には、暴力で抗うしかない。平等な選択権を得られまでは、武器は決して置かない。」
この台詞にマンデラと南アフリカの決意が集約され、その痛みの断片に触れることで、もっと多くのことを知ってみたい、歴史を勉強してみたいとの思いが生じました。

マンデラものでは、来年、クリント・イーストウッド監督、マット・デイモン主演で、「インビクタス/負けざる者たち」の公開が控えていますが、「インビクタス」を観に行く予定の方は、その前に、主にアパルトヘイト体制下を描いた本作と、体制後を描いたヒラリー・スワンク主演の「レッド・ダスト」を参考までに観ておくといいと思います。

 ◆「レッド・ダスト」の記事はコチラです。


映画としては、本作より、「レッド・ダスト」の方が素晴らしかったです。
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2009年12月05日

カールじいさんの空飛ぶ家

観てきました。
僕が2009年103本目に観た映画です。

さて本作は公開直後のため、あらすじには触れずに、いきなり感想を書きたいと思います。

 ◆◆

良かったです。深く感動しました。
本作は完全に大人向きの内容で、人生における旅立ちと人としての成長を、壮大なCGと、可愛らしい音楽で彩った、人間の内面に焦点を当てた映画です。

そして、PIXARらしい、趣向を凝らしたアイデア満載のアクションシーンも健在で、冒険映画としても楽しめます。

まず回想シーン。
予告編でもそのエッセンスはつかめますが、是非映画で描かれる回想シーン全体を体験して欲しいです。
幼少時代から描かれますが、台詞があるのは幼少時代だけ。
でも、素敵なシーンには台詞はいらないってことがよく理解できます。
そんな素晴らしい回想シーンは必見です。

また、予告編を見る限りでは、本作のテーマは亡き妻との約束を果たすことにあるように感じますが、実際は違ってました。
本作のテーマは、その先を描くことにありました。

カールじいさんは、約束を果たし第一の人生に区切りをつけ、思い出の中でだけで生きる人生に決別をします。
そして、今を懸命に生きる決心をします。その先には無限の未来が広がっていることを信じて。

その決心を与え、人としての成長を促したのは、図らずも旅の道連れになった者たちでした。

目指した約束の地で決別のために家具や思いでの品を○○するシーンは本当に泣けます。

そして、妻に替わって新たに護るべき者たちができるカールじいさん。護るべき者たちのために、命をかけて闘いを挑んでいきます。

アクションシーン満載で描かれる見事な人生讃歌。そして、第二の人生の幕開けまで継ぐんでいくストーリーは、とてもよく練られていたと思います。

幾つになっても人間は成長できる。
人生って素晴らしい!
この映画は、観る者に沢山の元気と勇気を与えてくれますよ!
オススメです♪

 ◆◆

ここからは、小ネタです。

バウリンガルを装着した犬軍団がでてきます。これは傑作です!!(笑)

それから、PIXAR作品の最近のお楽しみであるオープニングショートムービーは、今回は不幸なコウノトリのお話でした。
前回「ボルト」の時のカーズキャラによるショートムービーがとても良かったので、それに比べて今回のはイマイチでしたね。

次回に期待です。

実は本編以上にショートムービーを楽しみにしてたりします。(笑)
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2009年12月02日

レッド・ダスト

僕が2009年102本目に観た映画は、WOWOWで録画した「レッド・ダスト」です。

アパルトヘイト廃止後の南アフリカ。そこでは「民族和解委員会」の聴聞会が開かれ、全てを告白することで、犯罪者が恩赦を受けるということが行われていました。

そんな中、元警官ヘンドリックスが、今は政治家として成功しているアレックスにかつて行った拷問の件で、恩赦を申請します。

アレックスは恩赦申請に異議を申し立てます。
それは、彼自身が拷問に屈しなかった証明をする以上に、同時に逮捕され、その後行方不明になった友人ジゼラの行方を突き止めることにありました。

そして、アレックスの弁護を担当することになり、ニューヨークからやってくる主人公サラ。
彼女はかつてこの地に住み、黒人と交際するという法を犯したことで、ヘンドリックスとその上司ムラーに逮捕されているという意外な過去がありました。

白人・黒人が見守る中、聴聞会は進みますが、アレックス、ヘンドリックス双方に身を削るほどの痛みを伴う真実が次々と明らかになっていき・・

果たして、白日の元に晒される真実とは?正義とは?
どれだけの心の痛みを伴えば、南アフリカは変われるのか?
人々はそれを受け入れて、前に進むことができるのか?

といったお話ですね。

 ◆◆

この映画、素晴らしかったです。

合間合間に挿入される細かいシーンも含み、あらゆるシーンへの気配りが行き届いていて、そこに息づく呼吸、間といったものが素晴らしく、出演者の台詞で語られる物語以上に多くのものを語りかけてくれました。

テーマはここで書くまでもなく、非常に重い内容ですね。
アパルトヘイト廃止後の世直し。
僕ら第三者がとやかく口を出せるような問題ではありません。

南アフリカの当事者や、かつて人種差別を受けた方は、本作をどういう思いで観るのでしょうか?

本作では、
「罪や怒りを背負わせ続けることがいいのか?」
「この国は変わろうとしている」
「許しは偉大なもの」
と主張していましたが、人の心は、理解できても到底受け入れられないということも続くと思います。

それでも国が進んでいくためには、人それぞれの思いの中で、どこかで折り合いを付けないといけない。
劇中、アレックスが、「僕らは「傷ついた」と主張する権利がある」と言っていました。
折り合いを付けるためには、殻にこもらずに、まずは主張することから始めようと言うことですね。
きっとそれは想像を絶する痛みを伴うでしょうけれど、それに屈しない民族の誇りを示そうとしているんでしょうね。

ところで、ヒラリー・スワンク演じる主人公の設定もいいですね。
かつて南アフリカに住んでいて、黒人と交際し、逮捕された経験があるという設定を与えることで、弁護士としての第三者としての立場ではなく、自らを物語りに主体的に関わらせることで、人種差別問題を重く受け止めると同時に痛みを共有できるということが自然と観る者に伝わり、感情移入しやすい厚みのあるドラマを構成するのに成功していると思います。

一見テンポが悪いように見えて実は無駄なシーンが一切ない、計算され尽くした見事な映画だと思います。


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2009年11月29日

ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード

僕が2009年101本目に観た映画は、WOWOWで録画した「ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード」です。

高校生の主人公ウィルは頭の切れるハッカー。気になるガールフレンドとの小旅行の話が持ち上がり、旅費を稼ぐため、日頃面倒を見てあげている隣人のパソコンを使って、隣人のネットバンキングを拝借して、高額な賭けを行えるオンライン・テロリストゲームにアクセスします。

彼が選んだシナリオは、地元フィラデルフィアの住民10万人を10分以内に殺すこと。

持ち前のコンピュータゲームの腕に加え、化学の研究者である母親の知識も動員して、細菌兵器をうまく使い、見事ミッションに成功。旅費以上の配当を手にします。

しかし、そのオンライン・テロリストゲーム「リプリー」の真の姿は、米国の国土安全保障省がテロの脅威となる人物をおびき寄せるためのエサであり、脅威の判定、対象人物の抹殺を行う驚愕の最新鋭防衛システムでありました。

ウィルが借用したパソコンの持ち主である隣人には、元よりテロ犯と疑われても仕方がないような口座取引を行っているシリアの弟がおり、ちょうど使用したネットバンキングの口座にもそのような兆候が見られました。

こうして運悪く悪条件が重なったことで、ウィルは母親共々、テロ実行犯と疑われ、執拗な追跡を受ける羽目に陥ります。

「リプリー」は世界中の通信システムを監視できる能力を持ち、確実に追い詰められていくウィル。

成り行き上巻き込まれたガールフレンドと共に逃げながら、ハッキングにより反撃の糸口を探ろうとするウィル達に、思いもかけない救いの手が・・

そう、かつて第三次世界大戦を勃発しかけた「ジョシュア」と死んだはずの開発者が現れ・・

果たして、「ジョシュア」は「リプリー」に対抗出来るのか?

「リプリー」は新たに何を脅威と認定し、攻撃を仕掛けようとするのか?

といったお話ですね。

 ◆◆

この映画、雰囲気としては
 前作「ウォー・ゲーム」+「イーグル・アイ」/2
といったところでしょうか。
ただ、その出来は、上記2作品には遠く及ばない凡作でした。

とにかく脚本がお粗末ですね。
冒頭から中盤にかけての、テロ犯と疑われて追われまくる部分から、終盤の「リプリー」の危険性を関係者が認め、追跡していた主人公達に命運を託すようになるまでの話の繋げ方があまりに稚拙で、全く一本の話としてのまとまりがありません。

加えて、終盤に前作で登場した「ジョシュア」を登場させたりして、前作を観ている者には否が応にも期待してしまうアイテムを登場させているのにも関わらず、そういったストーリーにちりばめたアクセントが全く生かされておらず、かなりがっかりしてしまいます。

傑作「ウォー・ゲーム」を今のテクノロジと国際問題で再定義するという目の付け所は間違ってないんです。
ただ、「イーグル・アイ」と同時期に製作されてしまったという最大の逆風と、小品が大作に臨むときに必要不可欠となるアイデアに満ちた脚本で勝負するという気概が見えなかったことが、残念な結果を招いてしまったと思います。
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2009年11月25日

ブタがいた教室

僕が2009年100本目に観た映画は、スカパー!で録画した「ブタがいた教室」です。
さて、いよいよ今年の映画観賞、100本に到達です。
100本目の本作は、ある意味、実に映画らしくない映画でした。

新任教師の主人公・星先生は4月、担任のクラスに1匹の子ブタを連れてきます。
驚く生徒達。
星先生はそんな生徒達に、「先生はこのブタを育てて、最後はみんなで食べようと思います。」と言いだします。

当然生徒達は騒然としますが、先生の提案を受け入れ、生徒達は力を合わせ、子ブタを懸命に世話していきます。

この教育は当然親達や同僚の先生達の間でも物議を呼びますが、星先生には「教科書では本当の意味は理解できない、命と真剣に向き合うとういうこと」を身をもって体験させたいという思いがありました。

ブタの世話は日々大変な出来事でいっぱいです。

生徒達はこのブタに「Pちゃん」と名付けることを先生に提案します。
当然この頃の生徒達にはPちゃん可愛さから提案しているのですが、生き物に名前を付ける行為の前後で愛情の度合いが変わってしまうことをよく知っている先生は当然反対をします。

ですが、強く反対することは出来ません。
1年後に辛くなることを分かっていながら・・

こうしてPちゃんと暮らす充実した6年生の1年間が過ぎていき、卒業の時期が迫るある日・・

星先生は生徒達に、Pちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと言い出します。

Pちゃんを食べるのか?食べないのか?
クラスは2分され、生徒達は涙を流しながら本気の議論を展開していきます。

そんな生徒達を優しく厳しく見守る星先生。

果たして生徒達が下す決断は?

Pちゃんは?

星先生は?

この映画を観て・・あなたは何を感じましたか?

と真剣に問いかけてくる映画ですね。

 ◆◆

この映画、映画であって映画でないですね。
元々実話を基にしているようですが、本作の作りも全く映画らしくなく、ドキュメンタリーフィルムを観ているような錯覚すら覚えます。

何でも脚本が大人用と子供用と2種類あり、子供用には重要な場面での台詞や結末が書かれていなかったのだとか。
だから彼らの発する言葉は等身大だし、言葉に詰まったり噛んだりしても、そのカットをそのまま使う。
こういった作法を用いれば、それは映画らしくならないのは当然ですね。

 ◆◆

どこまで実話に忠実なのか知りませんが、実際も、Pちゃんの命運を決めた人が本作の通りであれば、子供達は救われたと思います。

人によってはそれでは今後の人生において逃げるということを覚えるきっかけを作ってしまうという人も居るとは思いますが、あれだけ涙を流しながら真剣に議論したのであれば、12歳という年齢を考えれば、彼らは充分頑張ったと思うし、決して逃げた結果ではないと思います。

それだけ、Pちゃんを通して行ったこの教育は重いものがあるし、12歳という年齢で最終決断を抱えこませるには酷過ぎることだと思います。

きっと実際の生徒達の中には、それ以降、豚肉どころか肉全般を食べれなくなった子も居るのではと思います。
それだけの衝撃と彼らは卒業の日まで真剣に向き合って結論を出そうとした・・それだけで充分過ぎるほど立派だったと思います。

だから最終決断は・・
○○が決めたから・・
ホッとした・・

そんな思いを持ちました。

 ◆◆

ところで本作の妻夫木くん、すごく良い表情をしていますね。

 ◆◆

さて本作、劇中で校長先生も言っていましたが、「この教育には成功も失敗もない」、その通りだと思います。

だから本作は、万人には決して無条件に勧めることはできません。
子供達に見せるのも・・まずは親が自分の目で確かめて、自分の子供に見せるべきかを判断して欲しいと思います。
posted by solata at 23:19| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月23日

デス・レース

僕が2009年99本目に観た映画は、WOWOWで録画した「デス・レース」です。

2012年、経済危機に陥ったアメリカでは、全米中の刑務所までが民間により運営されるようになりました。
暗い時代、人々は強い刺激を求めるようになり、そんな需要に応えるように、凶悪犯ばかりが収監されている脱獄不可能な離島の刑務所は、囚人達に武装した車で生死を賭けたレースを行わせ、それをネット中継して稼ぐということがまかり通ってしまう時代です。

そんな中、罠にハメられ、妻殺しの罪を着せられ離島の刑務所に投獄されてしまう主人公ジェンセン。
所長は彼の経歴に目をつけ、半年前のレースで殺された天才覆面レーサー「フランケンシュタイン」として、デス・レースへの参加を要請します。

デス・レースには5勝すると無条件で釈放されるという「飴」のルールが存在しておりました。

フランケンシュタインはそれまでに4勝をあげており、あと1勝で釈放されることから、ジェンセンはレースへの参加を決意します。

レースは3ラウンドで行われます。

まるで殺し合いのようなレースが進む中、ジェンセンはドライバー達の中に妻殺しの真犯人が居ることに気づきますが、それどころか、デス・レース自体や自身が巻き込まれたことにも大きな陰謀が渦巻いていることに気づき・・

果たしてジェンセンは、激しい戦いの末に何を掴むのか?

はたまた、デス・レースの運命は?

といったお話ですね。

 ◆◆

はい。本作はバリバリのB級映画ですね。
ストーリーに、本来なら重く受け止めてしかるべき繊細な問題を織り込みつつも、掘り下げるどころか、全て無視。もっと言えば、そんなことはなかったことにして、ご都合主義で話を進めてしまいます。

で、こういったサービス精神旺盛で、尚且つ強引なストーリー展開は、前にも書きましたがB級映画の王道で、僕は大好きだったりするわけです。(笑)
つーことで、本作、結構好きですよ。

ただ、B級映画って、強引にストーリーが展開されつつも、その展開の仕方は結構予測不能で、ある意味その部分の「ありえねー!」アイデアの勝敗の差で映画の出来が変わってきますが、本作の脚本は意外性ゼロ。冒頭からラストまで全て予測の範囲内で展開してしまうので、B級映画に望む独特のワクワク感が全く味わえないのがかなり残念でした。

映像は、まるでゲームの画面のようで、ひたすらスタイリッシュで雰囲気たっぷりですね。
実施されるデス・レースも、マリオカートのようなコース上のアイテムや車載の改造装置でゲーム性を演出しつつ、生死を賭けたドライバー達のマッドなレースをネットでサブスクライブしてストレス発散する一般人といった、まさしく現在のネットの闇の事情もうまくストーリーに織り込まれています。
また、昨今の経済危機も盛り込むことで、リアリティを高めることにも成功しています。

そしてそこに、僕の大好きな俳優ジェイソン・ステイサム主演、あの声と眼差しで演じてくれれば、それだけで世も末な世界観にどっぷりと浸かれます。

てことで、B級映画としてのワクワク感ゼロな点がイマイチではありますが、B級映画フリークなら観ておいて損はない映画だとは思います。
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2009年11月17日

最後の初恋

僕が2009年98本目に観た映画は、WOWOWで録画した「最後の初恋」です。

かつては芸術家になることが夢だったエイドリアン。彼女は幸せな結婚をして子供にも恵まれたはずでしたが、いつしか夫に裏切られ、子供とも確執をかかえながら日々を送っています。

ある週末、子供たちが、出て行った夫と過ごすことになり、その間、親友が留守にする海辺の小さなホテルを手伝うことになります。

時節はオフシーズン。普通なら客が訪れる時期ではないのですが、そこになにやら問題を抱えたポールが客としてやってきます。

こうして5日間、海辺のホテルで2人で過ごすことになるポールとエイドリアン。

ポールは元々優秀な外科医であったのですが、自分が執刀して死なせてしまった女性の家族に会いにくるという目的がありました。

その家族に会うポールと、話を聴いてしまうエイドリアン。
そこで、エイドリアンは、人の気持ちを分かってないとポールを責めてしまいます。

そして、自分を見つめ直すことになるポール。
ポールもまた、日々の役割を盾に、人生を諦めてしまっているエイドリアンに語りかけます。

こうして本音でぶつかり合う内に、互いに共感を覚えていく2人。

時を同じく海辺の街を嵐が襲い、2人の距離は急速に近づいて行きます。

嵐が去り、互いが人として成長し、ポールは確執している息子の元へ向かいます。

一方、家に戻りたいという夫と別れる決意をするエイドリアン。

離ればなれになる2人ですが、2人の間に芽生えた絆は固く、2人はそれぞれの場所で輝きを取り戻していきます。

そんなある日・・

果たして、2人が選択するこれからの人生は?
家族とは?
子供たちは?

といったお話ですね。

 ◆◆

この映画、素晴らしかったです。

時に幻想的に、時におもちゃ箱をひっくり返したような可愛らしい色彩美の映像に、控えめで素敵な音楽が被さり、こんな美しい映像をバックにリチャード・ギアとダイアン・レインが出てくれば、そこに佇んでくれるだけで、完璧なショットが出来てしまいますね。

そして、素晴らしいのは映像美だけでなく、わずか97分という尺の中に、親子の確執、夫婦の問題、人間らしさ、大人としての心の成長、子供にとっての大人への成長、互いを受け入れてより固くなる絆、儚くも永遠に生き続ける愛など、見事な程コンパクトに脚本に盛り込んでいると思います。

人はそれぞれの人生の中で様々な役割を日々演じています。それはとても重要なことですが、時にそれを言い訳に、自分に妥協を許してしまったり、自分の心が壊れないように殻に閉じこもったりしてしまいます。

本作のリチャード・ギアは、そんな人達に向けて、「自分の可能性を諦めないで。幾つになっても遅すぎることはない」と語りかけてくれます。

ありきたりな言葉ではありますが、この言葉は常に心に留めておきたい言葉ですし、繰り返し意識したい言葉ですよね。

リアルの世界はそんなに単純じゃないとか、こんな世相でもっと考慮すべきことがあるだろうとかいくらでも言うことは出来ますが、時にはこのような映画で心の洗濯をして、ゆっくりと自分自身を見つめ直してみる時間を持つことも必要なことなのではと思います。

ところで、リチャード・ギアやダイアン・レインの円熟の演技ももちろん素晴らしいのですが、この映画はなんといっても、名優スコット・グレンの存在が大きいです。
この人の出演により、本作は引き締まった秀作に昇華したと思います。


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2009年11月14日

神様のパズル

僕が2009年97本目に観た映画は、WOWOWで録画した「神様のパズル」です。


双子の弟が突如海外に行くことになり、弟の代わりにゼミに出席することになる主人公 基一。
性格も頭の出来も弟とは正反対。親からも見放され、鬱積した気持ちをROCKにぶつけて発散しています。

ゼミには、学生時代に書いた論文が認められ、日本初の大規模な素粒子加速装置に取り入れられ、一躍天才の名を欲しいままにしたサラカがいるのですが、大学教育に価値を見出さないサラカは家にひきこもり、自らの物理の探求に邁進する毎日を過ごしています。

ある日、担当教授からサラカをゼミに参加させてほしいと頼まれる基一。

元来、物理の初歩すら理解できない基一にサラカを理論で説得することは到底不可能ですが、「宇宙は造れるのか?」という素朴な疑問をぶつけます。
凡人の素朴な疑問は、えてして天才の究極の疑問・・サラカはゼミに現れるようになります。

自分のサラカに対する役目は終えたと思っていた基一ですが、ゼミで軽い気持ちで「宇宙は造れるのか?」と再び発言してしまうことからサラカとチームを組むことになり、天才と凡人の奇妙な関係がスタートします。

全くかみ合わない二人ですが、そんな生活は楽しくもありました。

ですが暫くして、素粒子加速装置の稼働が遅れるとのニュースが流れ、世間は論文を書いたサラカに疑念の目を向けるようになり、いたたまれなくなるサラカは再び家にひきこもるようになります。

家にひきこもり、「宇宙を造るプログラム」開発に没頭するサラカ。手応えを感じつつも後一歩、重要な何かが足りず、行き詰まってしまいます。

そんなサラカに再び素朴な疑問から重要なヒントをサラカに与えてしまう基一。

「失敗したら一人で狂うか自殺だ」との言葉を受け、悲壮な覚悟で素粒子加速装置に立てこもり、宇宙創生を開始するサラカ。

こうして地球は、宇宙は、未曾有の危機に陥り・・

果たして人間が宇宙を造りだすことは可能なのか?

基一とサラカの運命は?

といったお話ですね。

 ◆◆

この映画、一言で言えば、ラブコメの皮を被ったパニック映画ですね。
「なんだそれっ?」って感じですが、実際その通りの内容です。

物理を勉強している人じゃないとついていけないような台詞を多用することで、一見それらしく感じさせようとしていますが、実は大真面目なフリをしているだけで、宇宙の真理とか、そんなことはどうでもいいんですね。

なので、全宇宙が危機に陥る大変な後半に於いても、特にオチの付け方なんか、「原作者さん、深く考えずにテキトーに書いちゃったでしょ?」って感じの、目を被いたくなるほどのあまりに稚拙な物語でしたね。

これだけ大きなテーマをテキトーに、そして「神様」という言葉を大安売りしてしまうとはなんて不謹慎なって思うこともあり、後半からラストにかけての違和感ありありの展開はさすがに受け入れられないって感じもしました。

このパニックパートも含めて本作のウリなんでしょうが、どうでしょう?
僕的には、「宇宙の真理」はあくまでテイストに留めて、全編ラブコメで押し切ってしまった方が、後味も含めてもっと面白い映画になったのではないかと思います。

ただ、こう書くと、本作には悪いイメージしか残らなかったように思われるかもしれませんが、どうしてどして、結構楽しめる面白い映画ってことも事実です。(笑)

これは単に市原隼人くんの、大げさでワザとらしい演技によるところが大きいんでしょうね。
この、一見棒読みなのか感情むき出しなのか分からないような不思議なキャラ設定が、なんとも捉え所のない本作にフィットしたんだと思います。

まぁ悪く言えば、猿芝居ですよ。猿芝居の異色ラブコメ&異色パニックムービーとしては面白かったと。

最後に・・確かにいつの世も「音楽は地球を救う」は真だと思います。
寿司が地球を救うかは謎ですが・・(笑)

ってことで、本作で一番気に入ったシーンは、ベートーヴェンの「運命」の八分休符で「無」を説明するシーンです。
posted by solata at 19:16| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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