2011年05月01日

八日目の蝉 観てきました。(2011年34本目の鑑賞)

「八日目の蝉」を観てきました。
僕が2011年34本目に観た映画です。



魂の物語ですね。言葉を失う程でした。
そして、きっとこれは女性にしか書けない、女性にしか真に理解出来ない、いや、もしかすると、理性が働いている内は、女性ですら理解出来ないような、壮大な母性の物語なのかもしれません。

永作さんの熱演がとにかく素晴らしいのですが、この映画は、映画ならではの「絵」の美しさ、構成の素晴らしさが、作品に厚みを出しています。

ハリウッド映画に、観光ビデオの様な映画があり、豪華さを演出する意味でそういった作品を否定するつもりはありませんが、ロケ地の必然性が薄いと感じる作品も少なからずあると感じます。

対して、本作は美しい国「日本」をカメラに収めるのに、「どうしてこのシーンで、空はこの色をしているのか?」等、ただ美しく撮ることだけではない、物語との必然性を強く感じるのです。

実際にはロケも限られた時間の中で行われている訳で、全てが計算ではないとは思いますが、それでも自然が放つ色彩と主人公の思いのシンクロが見事で、それは、そういった背景を背に、永作さんがシーン毎に纏っている服装の色にも如実に表れ、全てが、「壊されたくない…壊れて欲しくないかけがえのない時間」、だけど「いつかは終わりを迎えることを理解している儚い時間」の映像化に、命を吹き込んでいるんだと思います。

また、一娯楽作品としてみた時の、ロードムービーとしての構成が上手いせいでしょうか?
「間」と「表情」で丁寧に繋ぐ作品にも関わらず、147分という上映時間もあっという間に過ぎてしまいました。

こうやって感想を書いてくると、希和子に肩入れしているように取られてしまうかもしれませんが、このような犯罪が許される訳はなく、到底、同情するつもりはありません。

ですが、この物語は白・黒で片付けられるものではなく、また、「ご都合主義」で済ませてしまう程、人の思いは単純ではないということを、同情を誘うような描写を一切せず、あえて一歩引いた視点から冷静に描いてみせた事に拍手したいです。

◆◆

という事で、この映画、おそらくは今年のNo.1、生涯でもBest10に入る映画だと思います。
素敵な映画に出会えた事に感謝したい気持ちで一杯です。
帰り道、本屋で原作本を買い求めました。
順番が逆になりましたが、このGWで、原作も楽しみたいと思います。
posted by solata at 20:21| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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