2011年01月15日

ソーシャル・ネットワーク 観てきました。(2011年4本目の鑑賞)

「ソーシャル・ネットワーク」を観てきました。
僕が2011年4本目に観た映画です。



今月来月は、映画館に観に行きたい作品が多すぎます。
セーブしないとです。

「ゾディアック」以降、その作風がマニアックから大作志向に変わったデヴィッド・フィンチャー監督ですが、一貫して変わらないことは、映像が暗いという点で、本作もサクセスストーリーにも関わらず、暗いです。(笑)
まぁ、サクセスストーリーとは言っても、負の部分を多く描いているので良いと言えば良いのかな。

まず、静かな旋律とテンションアゲアゲの音楽を効果的に使いながら、冒頭から圧倒的スピード感で見せる前半は、観る者もビジネスの立ち上げに参加している気分に浸れ、身体が熱を持つほどモチベーションが上がること請け合いです。

とにかくテンポが速い。
物凄い早口のセリフ、奇をてらった場面転換…
そして、そこで語られる用語が専門用語のオンパレードにも関わらず、作品の演出や脚本上で、専門用語を知らない一般の方を気遣う事を一切していない。
分かる人だけついて来れれば良い的作品なのですよ。(笑)

フィンチャー作品としてはどうか。
暗い映像という共通項は前述しましたが、この作品では「奇をてらった場面転換」に、往年のマニアック精神が垣間見られ、僕みたいなフィンチャーファンは思わずニヤリとしてしまうと思います。

そして物語も後半に入ると…
いきなり作品のテンポが落ちます。
この前後半のコントラストが見事で、観ていて快感なんですよ。

SNSやビジネスのHotさを伝えるためにあえて速いテンポで見せたのが前半。

成長の過程で味わう戸惑いや、ビジネスのスケール感の違いから別の道を歩む事になる奇人マークと、自らの限界を自ら決めていることを常識とすり替えている学生の器を脱せないエドアルドのドラマと訴訟を中心に、元ナップスターのショーンと、Facebookの元アイデアを巡るもう一つの訴訟を見せるに当たり、場面場面での各人の選択に対して、「さて、君ならどう思う?」と問いかけ、観る者に考える時間を与える為にテンポを落としているのが後半な訳ですね。

だから、前半のスピード感の心地良さで、何も考えずに娯楽作品としてだけで楽しもうと思って観たら、この作品は勿体無い訳ですよ。

さて、前の方で一般の方への気遣いがないと書きましたが、これはホントハンパないレベルで、この作品がショーレースをリードしているかの様な宣伝がなされてますが、きちんと内容が審査員に伝わるのかはかなりクエスチョンマークが付くのではと、個人的には思います。

丁度、劇中で、エドアルドがFacebookのCFOであるにも関わらず、Facebookのプロフィールの更新方法が分からない事を彼女から冷たく言い放たれて、疎外感を味わう様に、本作もショーレースから疎外されずに理解されると良いなとは思います。

「ファッションに終わりはない」と、劇中、マークが言います。
流行は循環するとも取れる訳ですが、ここでは無限に進化する(また、進化させていくとの強い決意を込めて)という意味で、それが呆気なく終わるラストが、ユーザ6億人以上とか、時価総額330億ドルの会社とか、そんな事はFacebookの序章に過ぎないということを端的に伝えたいがための狙いだったのだと思います。

という事で、万人向けの映画ではない事も事実ですが、とにかく面白い作品だったと思います。
それから、とりあえず…業界人は観ておきましょうね!(笑)
posted by solata at 18:50| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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