先週の1作目に続いて、今週は2作目を観ました。
1作目が栄光に彩られた日々を描いているのに対し、2作目は、誰でも観る前から想像できてしまいますが、挫折の日々ですねぇ。
武力による革命が失敗する場合、えてして見た目には犬死に見えてしまいますね。ゲリラの英雄として時を越えて支持されているようですが、ことボリビアでの失敗は、国民の支持を得られないことから大義名分すらも見いだせないまま死んでいったって感じです。
劇中ゲバラは、処刑直前に「自分は人間を信じている」と語りましたが、果たしてゲリラの人の心だけでなく、ボリビアの国民の心に残ることはできたのでしょうか?
映画の印象では、ゲバラは有能なリーダーで人格者であり行動力も抜群でしたが、生命線はあくまで人がつながる力にあったんだなぁと思いました。
で、どんな人にも逆風が吹くことがある。ゲバラの場合は、逆風が吹いた時に、引くべき時は引く、つまりは時節を待ってという心の余裕がなかったように感じました。
このことからも、キューバでの成功は、そんなゲバラを生かして見事なまでにコントロールしたカストロが居てこそだったのかもしれません。
映画の作風は、1作目と同じですので、あくまで無機質なニュース映像をひたすら観させられている感じです。
そして、殆どのシーンをクレーンを使わずハンディで撮影してますので、それにより確かにゲバラの背中に自分も居るような臨場感は味わえますが、ちょっと酔ってしまいそうになります。
まぁこの画面の揺れは、「クローバーフィールド/HAKAISHA」ほど酷くはないですが。
てことで、やはり感想も1作目と同じで、ゲバラの生涯に興味を持った僕のような人以外には、この2部作を最後まで観るのは無理そうです。