2009年11月25日

ブタがいた教室

僕が2009年100本目に観た映画は、スカパー!で録画した「ブタがいた教室」です。
さて、いよいよ今年の映画観賞、100本に到達です。
100本目の本作は、ある意味、実に映画らしくない映画でした。

新任教師の主人公・星先生は4月、担任のクラスに1匹の子ブタを連れてきます。
驚く生徒達。
星先生はそんな生徒達に、「先生はこのブタを育てて、最後はみんなで食べようと思います。」と言いだします。

当然生徒達は騒然としますが、先生の提案を受け入れ、生徒達は力を合わせ、子ブタを懸命に世話していきます。

この教育は当然親達や同僚の先生達の間でも物議を呼びますが、星先生には「教科書では本当の意味は理解できない、命と真剣に向き合うとういうこと」を身をもって体験させたいという思いがありました。

ブタの世話は日々大変な出来事でいっぱいです。

生徒達はこのブタに「Pちゃん」と名付けることを先生に提案します。
当然この頃の生徒達にはPちゃん可愛さから提案しているのですが、生き物に名前を付ける行為の前後で愛情の度合いが変わってしまうことをよく知っている先生は当然反対をします。

ですが、強く反対することは出来ません。
1年後に辛くなることを分かっていながら・・

こうしてPちゃんと暮らす充実した6年生の1年間が過ぎていき、卒業の時期が迫るある日・・

星先生は生徒達に、Pちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと言い出します。

Pちゃんを食べるのか?食べないのか?
クラスは2分され、生徒達は涙を流しながら本気の議論を展開していきます。

そんな生徒達を優しく厳しく見守る星先生。

果たして生徒達が下す決断は?

Pちゃんは?

星先生は?

この映画を観て・・あなたは何を感じましたか?

と真剣に問いかけてくる映画ですね。

 ◆◆

この映画、映画であって映画でないですね。
元々実話を基にしているようですが、本作の作りも全く映画らしくなく、ドキュメンタリーフィルムを観ているような錯覚すら覚えます。

何でも脚本が大人用と子供用と2種類あり、子供用には重要な場面での台詞や結末が書かれていなかったのだとか。
だから彼らの発する言葉は等身大だし、言葉に詰まったり噛んだりしても、そのカットをそのまま使う。
こういった作法を用いれば、それは映画らしくならないのは当然ですね。

 ◆◆

どこまで実話に忠実なのか知りませんが、実際も、Pちゃんの命運を決めた人が本作の通りであれば、子供達は救われたと思います。

人によってはそれでは今後の人生において逃げるということを覚えるきっかけを作ってしまうという人も居るとは思いますが、あれだけ涙を流しながら真剣に議論したのであれば、12歳という年齢を考えれば、彼らは充分頑張ったと思うし、決して逃げた結果ではないと思います。

それだけ、Pちゃんを通して行ったこの教育は重いものがあるし、12歳という年齢で最終決断を抱えこませるには酷過ぎることだと思います。

きっと実際の生徒達の中には、それ以降、豚肉どころか肉全般を食べれなくなった子も居るのではと思います。
それだけの衝撃と彼らは卒業の日まで真剣に向き合って結論を出そうとした・・それだけで充分過ぎるほど立派だったと思います。

だから最終決断は・・
○○が決めたから・・
ホッとした・・

そんな思いを持ちました。

 ◆◆

ところで本作の妻夫木くん、すごく良い表情をしていますね。

 ◆◆

さて本作、劇中で校長先生も言っていましたが、「この教育には成功も失敗もない」、その通りだと思います。

だから本作は、万人には決して無条件に勧めることはできません。
子供達に見せるのも・・まずは親が自分の目で確かめて、自分の子供に見せるべきかを判断して欲しいと思います。
posted by solata at 23:19| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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