2009年11月14日

神様のパズル

僕が2009年97本目に観た映画は、WOWOWで録画した「神様のパズル」です。


双子の弟が突如海外に行くことになり、弟の代わりにゼミに出席することになる主人公 基一。
性格も頭の出来も弟とは正反対。親からも見放され、鬱積した気持ちをROCKにぶつけて発散しています。

ゼミには、学生時代に書いた論文が認められ、日本初の大規模な素粒子加速装置に取り入れられ、一躍天才の名を欲しいままにしたサラカがいるのですが、大学教育に価値を見出さないサラカは家にひきこもり、自らの物理の探求に邁進する毎日を過ごしています。

ある日、担当教授からサラカをゼミに参加させてほしいと頼まれる基一。

元来、物理の初歩すら理解できない基一にサラカを理論で説得することは到底不可能ですが、「宇宙は造れるのか?」という素朴な疑問をぶつけます。
凡人の素朴な疑問は、えてして天才の究極の疑問・・サラカはゼミに現れるようになります。

自分のサラカに対する役目は終えたと思っていた基一ですが、ゼミで軽い気持ちで「宇宙は造れるのか?」と再び発言してしまうことからサラカとチームを組むことになり、天才と凡人の奇妙な関係がスタートします。

全くかみ合わない二人ですが、そんな生活は楽しくもありました。

ですが暫くして、素粒子加速装置の稼働が遅れるとのニュースが流れ、世間は論文を書いたサラカに疑念の目を向けるようになり、いたたまれなくなるサラカは再び家にひきこもるようになります。

家にひきこもり、「宇宙を造るプログラム」開発に没頭するサラカ。手応えを感じつつも後一歩、重要な何かが足りず、行き詰まってしまいます。

そんなサラカに再び素朴な疑問から重要なヒントをサラカに与えてしまう基一。

「失敗したら一人で狂うか自殺だ」との言葉を受け、悲壮な覚悟で素粒子加速装置に立てこもり、宇宙創生を開始するサラカ。

こうして地球は、宇宙は、未曾有の危機に陥り・・

果たして人間が宇宙を造りだすことは可能なのか?

基一とサラカの運命は?

といったお話ですね。

 ◆◆

この映画、一言で言えば、ラブコメの皮を被ったパニック映画ですね。
「なんだそれっ?」って感じですが、実際その通りの内容です。

物理を勉強している人じゃないとついていけないような台詞を多用することで、一見それらしく感じさせようとしていますが、実は大真面目なフリをしているだけで、宇宙の真理とか、そんなことはどうでもいいんですね。

なので、全宇宙が危機に陥る大変な後半に於いても、特にオチの付け方なんか、「原作者さん、深く考えずにテキトーに書いちゃったでしょ?」って感じの、目を被いたくなるほどのあまりに稚拙な物語でしたね。

これだけ大きなテーマをテキトーに、そして「神様」という言葉を大安売りしてしまうとはなんて不謹慎なって思うこともあり、後半からラストにかけての違和感ありありの展開はさすがに受け入れられないって感じもしました。

このパニックパートも含めて本作のウリなんでしょうが、どうでしょう?
僕的には、「宇宙の真理」はあくまでテイストに留めて、全編ラブコメで押し切ってしまった方が、後味も含めてもっと面白い映画になったのではないかと思います。

ただ、こう書くと、本作には悪いイメージしか残らなかったように思われるかもしれませんが、どうしてどして、結構楽しめる面白い映画ってことも事実です。(笑)

これは単に市原隼人くんの、大げさでワザとらしい演技によるところが大きいんでしょうね。
この、一見棒読みなのか感情むき出しなのか分からないような不思議なキャラ設定が、なんとも捉え所のない本作にフィットしたんだと思います。

まぁ悪く言えば、猿芝居ですよ。猿芝居の異色ラブコメ&異色パニックムービーとしては面白かったと。

最後に・・確かにいつの世も「音楽は地球を救う」は真だと思います。
寿司が地球を救うかは謎ですが・・(笑)

ってことで、本作で一番気に入ったシーンは、ベートーヴェンの「運命」の八分休符で「無」を説明するシーンです。
posted by solata at 19:16| Comment(0) | 映画/音楽/スポーツ/TV | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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