2009年07月08日

感動する脳

読了しました。

アハ!体験の茂木健一郎さんの著作です。

Books06.jpg

一時の脳トレブームに飽き足らず、最近は「MR.BRAIN」(ミスター・ブレイン)のようなドラマまであり、「また?脳・脳って、いい加減あきたよ」って人もいるかもしれませんが、1冊くらいは脳科学者の方の著作をちゃんと読んでみようと思って手に取ったのが本書です。

「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」
本書の帯にも書いてあるアインシュタインの言葉ですね。
この表現は、本書を手に取る可能性の高い、(僕のような)ネガティブスパイラルに陥りやすい人には、ちょっときついととられてしまう可能性がありますね。
なので、茂木さんは、優しい言葉遣いと表現、そして豊富な事例を引き合いに出しながら、上記アインシュタインの言葉を脳科学の立場から分かりやすく説明しようとしたのが、本書です。

まず著者は、意欲を失うことの危険性を説明してくれます。

「意欲のないところに創造性は芽生えない。そして創造性のないところに、感動というものはやってこない。」
精神的にテンパっていたり、心がつらい時に気分転換の必要性を感じて実行してみても、うまく気分転換できなかったりします。これは意欲を失っているから、気分転換がうまくいかず、感動もできないということなんですね。

また、たとえ意欲があって創造性があっても、心に空白=気持ちの余裕がないと、感動は入ってこないと書いてます。仕事のことだけ考えていても、豊かな人生は送れないという考えもあるということを、心に留めておくといいかもしれませんね。

そして、「不確実性へのチャレンジ=生きる意欲」が、脳を活性化させる重要な要素であり、不確実性へチャレンジしていく時に負けそうにならないためにも、「大人にとっての安全基地」をもつことの重要性を教えてくれます。

「安全基地」とは、「逃げ込める場所」であり、「子供にとっては、例えば両親」なんだそうです。
いざとなったら逃げ込めるという安心感があるから、子供たちは脳をいつもポジティブに保つことができると。

「不安になったり逃げたいと思ってしまうのは、単に気持ちの問題だけではない。何か自分に欠けているものがあるから・・」

確かにその通りですね。だから、経験やスキルを積み、知識を増やすことで不安を取り除いていく。
これが、いわゆる「大人にとっての安全基地」ですね。
ですがこれは、結局不確実性を減らすことになり、意欲を減らす原因にもなる。

う〜ん、難しいですね。

だけど、「明日が今日と同じはずはない」から「その新たな感動に、これまでの体験の蓄積を加えれば、それはものすごい創造性が生まれる。」、「二度目、三度目の体験であったとしても、その二度目の中で初めてを探す努力をする」

この心がけを常に持つことが重要なんですね。
「日々新た」に・・基本中の基本を再認識しました。

そして、そうして得られる感動で、脳は一気呵成に進化していくんですね。

その他、
 ・「ゆとり教育」がなぜうなくいかなかったか。
 ・イギリスのギャップ・イヤーに代表されるように、欧米は空白の時間が持ちやすいシステムになっているから、感動が生まれやすい社会である。
 ・他人を思いやる能力は、実は一般的な意味での学力と深く関係するという、非常に意外な結論に至る。

などを、示唆に富んだ実例を示しながら説明してくれている個所は、非常に参考になりました。


著者も、「脳」を題材にした書籍を多数執筆していますので、2冊以上読んだら、「書いてあること同じじゃん」みたいなこともあるかもしれません。
ですが、たかが流行と済まさず、(茂木さん以外の著者の本でも構いませんが)、1冊くらいは手に取って、じっくりと意見を聞いてみることも必要だと思います。
posted by solata at 00:12| Comment(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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失礼いたします。
Posted by magazinn55 at 2009年07月09日 03:44
magazinn55さん、コメントありがとうございます。
検討してから判断させて頂きます。
Posted by solata at 2009年07月09日 13:08
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