2009年05月18日

仕事でいちばん大切なこと

読了しました。

Books01.jpg

自己啓発書読んでて、他の本に書いてあったことに良く出会うことってありますよね?
中には単に真似をしているから似ているっていう薄っぺらい書籍もありますが、名著といわれているものでも多くの内容が被っていたり・・

ちょっと乱暴な言い方ですが、これは詰まるところ、事の本質は同じで、作家さんがそこにそれぞれの味付けを加えているに過ぎないという見方もできますね。

それでは「事の本質は?」となると、いくつかあるとは思いますが、
 例えば中国古典しかり・・
 仏教しかり・・

上の2つは結構ポピュラーだったりすると思います。

今まで作家さんによって味付けされた書籍ばかり読んできましたが、たまには原典と言わないまでも、その道の方が書かれたものに触れる必要があるのではと思うようになってきたですよ。
で、まずは仏教と、仏教家の書かれた書籍を探していました。
でも、いきなり原典はちと敷居が高いので、取っ掛かりとしてお手軽そうな書籍に絞って探していたところ、本書に出会いました。

閑話休題

前置きが長くなりましたが、それでは本書の読感です。

本書はタイトルが示す通り、仏教家が書いた自己啓発書です。

まず結論を先に言うと、本書は僕には合いませんでした。
ビジネス書の正しい使い方として、「自分に合わない本は、途中であっさりやめる」というのがありますが、今回は上記のような経緯があったので、我慢して最後まで読みました。

著者は幅広い知識を持っているということは、文章から良く分かります。
ですが、それらが自ら論説できる程咀嚼されているように感じられず、上辺だけの雑学的捉え方に感じてしまいます。
わざとなのかは計り知れませんが、どうにも文体が稚拙で論理的でないんですね。

というか、「仏教ではこうなんだから」みたいなある種の開き直りにも似た文章・・
「仏教を語るのに、論理的である必要はない」と言わんばかりの文章です。

対して、世の中への皮肉や悪口については、熱心に記述されています。
「(笑)」まで記述して、余程「仏教以外」の俗世間を馬鹿にしたいご様子です。


まぁ苦言だけではなんなので、少しは参考になった箇所をここで拾っておきます。

●苦手な相手とは医者が患者と接するように、割り切って付き合う。

なるほど。無理しなくていいってことですね。
他人と接する時、僕はついつい色々と無理してしまうところがあるので、この言葉は自分を見直す良い機会を与えてくれました。


●スッタニパータの教え「犀の角のようにただ一人歩め」

「これは解脱に達した人の心境を詩にしている。人間社会のことを言っているのではないし、私たちには、正確に理解することは不可能。」

何でもかんでも仏教の精神を適用することはできないし、する必要もないと言ってますね。
本書では珍しいパートです。


●嫉妬は、自分の能力がすべてなくなってしまうほど危険なものである。

これは是非肝に銘じておきたい言葉ですね。


●起きるのがつらい 朝気持ちよく目覚める方法

「沢山仕事をするのだぞという気持ちではなくて、沢山の人の役に立つようにと考えるといい。他人の役に立った分が、自分の人生の点数だと、毎朝思うようにする。」

気持ちを楽にしてくれるのと同時に、結局仕事は他人の役に立つことと同義だから、本質的に食い違いはない。
好循環を生んでくれそうな言葉ですね。


●休日の過ごし方

「身体中心に見てみると、休日というものは存在しない。
哲学的に休日はないのだという事実を知っている人には、全ての瞬間が楽しい。」

仕事や勉強で、苦しいと音をあげそうになった時、思い出してみるといい言葉かもしれません。


●生きるのが楽になる慈悲の瞑想とは?

「生きているということは、他の生命との関り。」

「○○は幸せでありますように
 ○○の悩み苦しみがなくなりますように
 ○○の願いごとが叶えられますように」

 ○○:1.私は 2.私の親しい人々 3.生きとし生けるもの

結局この本で一番重要なことを書いているのはこの部分かな。
何でも良いからすがりたいとかじゃなくて、こういった瞑想法も知っていることで、自分の心も豊かに、また日々の充実感も増やしていけるように思えます。


●働くのはなんのためか?

「働くこと=人生。だから上記は何のために生きるのかと聞いているのと同じで、意味がない。意味があろうとなかろうと生きているから。
私たちの失敗は、「仕事」という単語を作ってしまったこと。」

一見単なる屁理屈にも聞こえますが、これまた精神的にテンパってしまった時に思い出すと良い言葉かもしれません。


ということで、多少の拾いものはあったにせよ、今回は残念な読書に終わってしまいました。
仏教家の書かれた自己啓発書で、何かオススメの書籍ありませんかぁ?
あったら、是非教えてくださいね。

posted by solata at 00:06| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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